コース概要

「エンタープライズアーキテクチャ（EA）」とは、経営戦略とITを絡めて、企業の全体最適化を図ることにより、現状の業務と情報システムの全体像を可視化し、将来のあるべき姿を設定して、全体最適化を行うためのフレームワークと定義されます。
EAを実践することで企業は組織全体で統一された情報や、効率良く整備された業務プロセスを手に入れることができ、利益率をアップしたり、新たなビジネス価値を創出することができます。　
経営の立場から見るなら、EAを取り入れることによって、部署間における連携、部署ごとの業務構成、組織の成り立ちなどの複雑な構築図を、企業の全体図としてスッキリまとめることもできますし、 初期投資はあるものの、最終的なコスト軽減や業務改革、そして経営戦略の実現につなげることが可能になります。
DX時代に向けて、経営戦略とDXが一体化していく今日、IT戦略は新たな視点を取り入れていく必要性に迫られており、特にEAの4つの要素を意識してその構造を理解することで、効率の良い全体最適化を目指します。

■ PDU13ポイント対象コース

到達目標

・DX推進にあたって、経営戦略に基づく情報技術を活用した事業戦略、およびビジネスモデルを
　策定し、実現可能性を確認するまでの流れ、手法が説明できる。
・「全体システム戦略(EA)」の前提となるIT戦略を策定できる。具体的には、DX推進に当たって、
　フィジビリティ(実現可能性)分析を実施し、ビジネスとして投資を意思決定できる。
・BA、DA、AA、TAの特性を理解し、各種モデル化に効果的に活用することができる。
・EAを活用して、中長期情報化計画が立案できる。

トレーナーからの一言

場当たりでない計画的なＤＸ推進には、当教材の知識が必ず役に立つと思います。

前提条件

ＢＡ（ビジネスアナリスト）、ＩＴコーディネータ、ＩＴストラテジストのいずれかの知識を持っていることが好ましい

対象者

ＩＴコンサルタント、ＢＡ（ビジネスアナリスト）、ＩＴコーディネータ、ＩＴストラテジスト

コース内容

第1章 デジタル革命とＥＡ
第2章 ビジネス状況の把握とデジタル技術の可能性の検討
第3章 デジタル技術を活用したIT戦略の策定
第4章 全社業務モデルの定義
第5章 全社データ体系の整理
第6章 全社アプリケーション体系の整理
第7章 全社情報基盤の整備
第8章 中長期情報化計画の作成と承認